補習校って大変!ついていけない、辞めたい時に読むブログ

日本人補習授業校(補習校)の大変さや、ついていけない時、辞めたい時、ありますよね。いつまで続けるべきか、スポーツや現地校との両立などについて、ブリスベン在住の元先生が書いているブログです。

コロナウィルスと補習校、休校中の学習はどうすればいい?

コロナウィルスの影響で世界中で不要不急の外出禁止など、外出制限が設けられています。

 

皆さんがお住まいの地域、国ではどうでしょうか?

 

コロナで学校が閉鎖せれているような場所では、補習校はどうなるのか?書いていこうと思います。

 

 

コロナで現地校はオンラインに、補習校はどうなる?

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補習校 コロナウィルス

私の住んでいるオーストラリアでは、先学期の末から学校が休校となりました。

 

そして、ホリデーが明ける4月の新学期から5週間は、オンラインスクールになるとのお達しが出ています。

 

しかも、その後どうなるかは、また5週間後に検討して決定されるとのこと。

 

非常事態宣言は出ていませんが、自粛が少なくとも半年続くとのことですので、長い目で見ていかなければなりません。

 

※州によって対策が違うことがあります。

 

 

オーストラリアは南半球で、これから冬。

 

例年、インフルエンザなどが増える時期でもありますから、気が抜けない状況なのは重々承知です。

 

ただ、いつまで続くのか?という先の見えない不安は少なからずあります。

 

 

さて、こんな中、不要不急とも取れなくはない補習校はどうなるのでしょうか?

 

 

実際に、世界の補習校がどうなっているのか?ざっと調べたところの様子をお伝えします。

 

 

私の住んでいるオーストラリアでは、今のところ政府からのお達しはありません。

 

ですが、普段使っている学校の校舎が閉鎖になっているため、実質的にリアル授業はできません。

 

できたとしても、現地校が閉鎖されているにもかかわらず、補習校をリアルでやるのは不可能です。

 

また、世界のコロナウィルスの患者数が多い地域では、政府から休校要請が出ているところもあるそうです。

 

 

コロナウィルスの影響がない地域では、通常通り授業が行われているところもあるようです。

 

 

コロナウィルスで閉鎖となった補習校、勉強はどうなる?

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補習校 オンライン学習

世界の補習校を見てみますと、コロナウィルスで休校となっていても対応はそれぞれ異なるようです。

 

補習校の先生が一丸となって、自宅学習のプリントを準備したり、オンラインで学習、サポートをしたりしているところもありますが、休校のまま特に何もしていないところもあります。

 

休校中の課題やオンライン学習の準備には、いろいろと課題があって、やってほしいという保護者の願いを簡単に受け入れることはできなさそうです。

 

なぜかというと、まず、海外にある補習校では、プリント教材のもととなる資料や本を手に入れるのが難しいのです。

 

今から準備しようとしても、日本から海外への郵送物の受付を停止している今、届けてもらうにも、もらえません。

 

すると、ネット上にあるプリント学習サイトの物を使用するしかありませんが、そちらも、使いづらかったり、新しい教科書に沿っていなかったり、ピタッと来るものではありません。

 

そうなると、自宅で学習する分のプリントを用意するのも、かなりの労力が必要です。

 

なお、自作でプリントを作ると言うのは、現実的ではありません。

 

教師の自作プリントは時間がかかる上に、間違いも多く、そもそもプリント作成スキルを持っている先生などほとんどいないので、子どもにとって効果的なプリントを作れるのは、ほんの一部の教師だと言えるでしょう。

 

ましてや、週1日の勤務で働いている補習校の先生には負担が重すぎます。

 

ですので、プリント学習の準備も難しい。

 

 

 

では、オンライン学習はどうか?

 

というと、デバイスの問題があります。

 

補習校に複数の子どもを通わせている家庭では、子どもの数分パソコンやタブレットなどが必要となります。

 

中には3人通わせている家庭があるなど、十分なデバイスを準備するのに課題があります。

 

また、小学校中学年以上の子どもでしたら、オンラインでの学習にも集中して取り組める子が多いですが、小さい子、特に1年生の最初の頃は、教科書も1人で開けませんから、保護者の助けなしにオンライン学習をすることは不可能です。

 

そうなると、保護者の方がつきっきりで学習することとなり、どこまで協力するかが問題です。

 

 

さらに、小さい子どもが午前中の授業みっちりパソコンの前で集中して学習するのも難しいでしょう。

 

 

 

教師側の問題もあります。

 

ITが得意な先生であれば、オンライン授業も比較的スムーズに進められるかもしれませんが、そうでない場合、莫大な時間がかかってしまい、他に仕事を抱えている教師などは、現実的にきめ細やかな対応はできないことになると予想できます。

 

 

コロナで休校中の補習校、無理は子どもの自己肯定感を下げる

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補習校 子供 自己肯定感

 

補習校の役割として、海外から日本へ帰るお子さんたちが、日本の学校でもスムーズに学習に入れるように、同じスピードでカリキュラムを進めています。

 

ですので、これから日本へ帰国する予定のある方は、勉強が送れるのではないか?と心配されることと思います。

 

しかし、ここで、無理をすること、させることは、あまり得策とは言えません。

 

なぜなら、親も不安やストレスを抱えており、同じく不安やストレスを抱えた子どもの心をケアしながら、穏やかな心で自宅学習のサポートをするのは、さらなるストレスになる可能性があるからです。

 

 

今の時代、勉強も大事ですが、子どもの心、自己肯定感を育てることが最も大切だと言われ始めています。

 

そして、その自己肯定感を育むのは、だいたい10歳くらいであり、その後も経験によって下がっていくこともあります。

 

子どもが日本に帰ってから困らないように、なるべく補習校の学習を徹底させたい方も多いでしょう。

 

でも、子どもの自己肯定感も同時期に育んでいるということを忘れないでほしいと思います。

 

 

コロナで補習校休校中は効率的に、重点的に

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補習校で自己肯定感

普段の補習校でもそうだと思うのですが、先生によって宿題の量や提出への厳しさはかなり異なります。

 

そのため、コロナウィルスで休校中の宿題も、先生によって差が出てくることでしょう。

 

まずは、それを全部やらせる!という目標は置いておいた方がいいでしょう。

 

おそらく、補習校からも、課題はできるところまで、と指示が出るのではないかと思います。

 

宿題を出す教師側も、宿題が足りない子もいれば、やりきれない子もおり、差があるということは、理解しています。

 

その上で出している宿題です。

 

どうぞ、お子さんの様子を見て、親の判断でできるところまでやらせてみてください。

 

 

怒られながら、無理やりやった宿題は、身につかないくらいに思って、気張りすぎず取り組んでください。

 

相談すれば、先生も答えてくれるでしょう。

 

親が、特に母親が一人で無理して、パンクしないようにすることが大切です。

 

 

どうぞ、こんな非常事態、頑張りすぎず、少し肩の力を抜いて、乗り越える余裕をもっていい、と自分に言い聞かせてください。

 

 

まずは、母親の心の健康が第一、ですからね。

 

 

補習校はいつまで行かせるべき?

毎週土曜日に、日本の勉強をする補習校。

 

現地校との両立は、親御さんもお子さんも相当な努力がいるものです。

 

できることなら、小学校6年生まで、もしくは義務教育である中学校卒業まで頑張ってほしいと願う親御さんも多いことでしょう。

 

ただ、宿題の多さや、日本語での授業についていけない、また、子どもが学校を嫌がったり、他の習い事やスポーツとの両立が難しくなるなど、途中で辞めるかどうするか、迷う時期があるかと思います。

 

でも、ここで辞めたらもったいないかもしれない。

 

どうぜ続けるなら、無駄にならないようにしたい。

 

そんな風に考えた時、いつまで補習校に行かせるのが最も効率的なのか?

 

今回は、補習校をいつまでつづ続けるべきなのか?をまとめましたので、参考にしてみてください。

 

 

補習校はいつくらいから辞める子が増える?

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補習校は、学年が上になるほど人数が減っていきます。

 

途中で辞めていくお子さんが多いのですね。

 

では、何年生くらいから辞めていく子が多いのかというと、だいたい、2年生の終わりくらいから辞めていく子が増えていきます。

 

その理由は様々ですが、やはり国語の授業についていけない、というものが多いような気がします。

 

漢字を覚えることであったり、1年生の終わりころから国語の教科書の文章はどんどん長くなり、読むことが難しいうえに、意味も分からなくなる。

 

そんなところから、だんだんと厳しさを感じて辞めていく子が増えてくようです。

 

子どもが。。。というよりは、お母さんが疲れてしまったということあります。

 

 

そして、2年生、3年生とだんだん減っていき、4年生では、またさらに、国語の文章が難しくなります。

 

もう、話し言葉ではなくなるので、書いていることが何かほとんどわからない、と言うことが起きてきます。

 

ここで、挫折する子も多いです。

 

 

ただ、4年生あたりを乗り越えると、6年生の卒業が見えてくるので、続ける子が増える。

 

 

だいたい、こんな流れで補習校の児童数は変化していきます。

 

 

補習校はいつまで行かせるべきなのか?

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いろいろな理由で、補習校を辞めるお子さんもいますが、どのあたりまで頑張れば、無駄にならないのか?少しお話していきます。

 

これは、私が多くのバイリンガルのお子さんや大人を見てきての体感ですので、参考程度に考えていただければと思います。

 

 

 

まず、読み書きを習わずに第二言語を辞めてしまった場合、第二言語のほとんどを忘れてしまうことがあるようです。

 

たとえば、2か国語ペラペラだったのに、離れたらすっかり忘れてしまった、ということは、聞いたことがあるのではないかと思いますが、これは小学校入学前に第二言語から離れてしまった場合に多いように思います。

 

実際に、兄弟の中でも、同じ環境にいたにもかかわらず、年上の子の方はある程度、なんとなく会話がわかったり、話せたりするのに、下の子は全く忘れている例を何件か見たことがあります。

 

ですので、日本語を維持するレベルのためには、「読み書き」というのは重要なポイントとなってきます。

 

ですので、少なくとも小学校1年生は終えている、できれば小学校2年生くらいまでは必要です。

 

(1年生ではひらがな、カタカナの学習で半年使います。文章を書き始めるのが半年を過ぎたころからですので、それを考えると2年生くらいまでは必要)

 

 

 

また、かろうじて維持するレベルを超えて、日本語を使えるレベルですと、中学生くらいまでやる必要があるかと思います。

 

ある程度困らない程度の日本語を使いこなすには、中学校卒業程度の力が必要でしょう。

 

ここまで行った子と話していると、もちろん、個人差はありますが、大人との会話にもついていけますし、場合によっては日本の高校に進学する位の日本語力と学力を持っている子もいます。

 

ただ、中学までは無理!

 

と考えるならば小学校4,5年生を目標にするといいかと思います。

 

(5年まで続けたら、卒業目指す方も多いですが)

 

先ほども書きましたが、4年生で国語の文章がぐっと抽象的になり、話し言葉ではとうてい理解できない言葉、文章になってきます。

 

これを、4年生の1年間でも学習していれば、のちの日本語を維持し使う力としてはかなり役立つと思っています。

 

 

まとめますと、

 

 

日本語を忘れないくらいのレベルであれば小学校2年生くらい

 

ある程度の日本語を維持と考えるのなら4年生

 

きちんと通用するくらいのレベルと考えるのなら中学校卒業

 

 

を目安にしてみてはどうでしょうか?

 

 

 

補習校にいつまで通わせてもプラスでしかない

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補習校に通わせる目安を書いてきましたが、これに当てはめる必要は全くありませんよ。

 

親御さんとお子さんの判断で、補習校にいつまで行くのかは決めていいものです。

 

補習校を長く続けて、2か国語ペラペラで活躍する子もいて、それはその子の人生において大きなプラスになることでしょうし、もし途中で辞めてしまっても、やってみた、がんばったということはプラスでしかない。

 

ただ、私が、日本語ができるとかできないとかよりも大事だと思うのは、その子の人間として、個人としての価値を認めてあげることなんです。

 

生まれながらにして特別なものを持っている、という一面を親御さんが誇りに思っていて欲しい。

 

 

 

ハーフであったり、在外日本人であったりすると、アイデンティティの問題で悩むことが出てくるかもしれません。

 

 

言語的に、現地のモノリンガルの人より劣っているし、日本に住んでいる日本人よりも劣っている、というジレンマに苦しむかもしれません。

 

 

でも、そんなものは、本当はどうでもいいのです。

 

 

そんな自分で、この人生、どう勝負するか?

 

この自分でどう幸せになるか?

 

 

大切なのは、そこ。

 

 

だから、補習校で身につけたこと、学んだことを、とくかくプラスにとらえて、ただ、ただ、こんな自分が結構好き♪と思える心も一緒に育てていってほしい。

 

そう思うのでした。

 

 

最後は、私の思いを語る。。。という感じになりましたが、補習校はいつまで行かせたらいいのか?参考になれば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

 

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