毎週土曜日に、日本の勉強をする補習校。
現地校との両立は、親御さんもお子さんも相当な努力がいるものです。
できることなら、小学校6年生まで、もしくは義務教育である中学校卒業まで頑張ってほしいと願う親御さんも多いことでしょう。
ただ、宿題の多さや、日本語での授業についていけない、また、子どもが学校を嫌がったり、他の習い事やスポーツとの両立が難しくなるなど、途中で辞めるかどうするか、迷う時期があるかと思います。
でも、ここで辞めたらもったいないかもしれない。
どうぜ続けるなら、無駄にならないようにしたい。
そんな風に考えた時、いつまで補習校に行かせるのが最も効率的なのか?
今回は、補習校をいつまでつづ続けるべきなのか?をまとめましたので、参考にしてみてください。
補習校はいつくらいから辞める子が増える?
補習校は、学年が上になるほど人数が減っていきます。
途中で辞めていくお子さんが多いのですね。
では、何年生くらいから辞めていく子が多いのかというと、だいたい、2年生の終わりくらいから辞めていく子が増えていきます。
その理由は様々ですが、やはり国語の授業についていけない、というものが多いような気がします。
漢字を覚えることであったり、1年生の終わりころから国語の教科書の文章はどんどん長くなり、読むことが難しいうえに、意味も分からなくなる。
そんなところから、だんだんと厳しさを感じて辞めていく子が増えてくようです。
子どもが。。。というよりは、お母さんが疲れてしまったということあります。
そして、2年生、3年生とだんだん減っていき、4年生では、またさらに、国語の文章が難しくなります。
もう、話し言葉ではなくなるので、書いていることが何かほとんどわからない、と言うことが起きてきます。
ここで、挫折する子も多いです。
ただ、4年生あたりを乗り越えると、6年生の卒業が見えてくるので、続ける子が増える。
だいたい、こんな流れで補習校の児童数は変化していきます。
補習校はいつまで行かせるべきなのか?
いろいろな理由で、補習校を辞めるお子さんもいますが、どのあたりまで頑張れば、無駄にならないのか?少しお話していきます。
これは、私が多くのバイリンガルのお子さんや大人を見てきての体感ですので、参考程度に考えていただければと思います。
まず、読み書きを習わずに第二言語を辞めてしまった場合、第二言語のほとんどを忘れてしまうことがあるようです。
たとえば、2か国語ペラペラだったのに、離れたらすっかり忘れてしまった、ということは、聞いたことがあるのではないかと思いますが、これは小学校入学前に第二言語から離れてしまった場合に多いように思います。
実際に、兄弟の中でも、同じ環境にいたにもかかわらず、年上の子の方はある程度、なんとなく会話がわかったり、話せたりするのに、下の子は全く忘れている例を何件か見たことがあります。
ですので、日本語を維持するレベルのためには、「読み書き」というのは重要なポイントとなってきます。
ですので、少なくとも小学校1年生は終えている、できれば小学校2年生くらいまでは必要です。
(1年生ではひらがな、カタカナの学習で半年使います。文章を書き始めるのが半年を過ぎたころからですので、それを考えると2年生くらいまでは必要)
また、かろうじて維持するレベルを超えて、日本語を使えるレベルですと、中学生くらいまでやる必要があるかと思います。
ある程度困らない程度の日本語を使いこなすには、中学校卒業程度の力が必要でしょう。
ここまで行った子と話していると、もちろん、個人差はありますが、大人との会話にもついていけますし、場合によっては日本の高校に進学する位の日本語力と学力を持っている子もいます。
ただ、中学までは無理!
と考えるならば小学校4,5年生を目標にするといいかと思います。
(5年まで続けたら、卒業目指す方も多いですが)
先ほども書きましたが、4年生で国語の文章がぐっと抽象的になり、話し言葉ではとうてい理解できない言葉、文章になってきます。
これを、4年生の1年間でも学習していれば、のちの日本語を維持し使う力としてはかなり役立つと思っています。
まとめますと、
日本語を忘れないくらいのレベルであれば小学校2年生くらい
ある程度の日本語を維持と考えるのなら4年生
きちんと通用するくらいのレベルと考えるのなら中学校卒業
を目安にしてみてはどうでしょうか?
補習校にいつまで通わせてもプラスでしかない
補習校に通わせる目安を書いてきましたが、これに当てはめる必要は全くありませんよ。
親御さんとお子さんの判断で、補習校にいつまで行くのかは決めていいものです。
補習校を長く続けて、2か国語ペラペラで活躍する子もいて、それはその子の人生において大きなプラスになることでしょうし、もし途中で辞めてしまっても、やってみた、がんばったということはプラスでしかない。
ただ、私が、日本語ができるとかできないとかよりも大事だと思うのは、その子の人間として、個人としての価値を認めてあげることなんです。
生まれながらにして特別なものを持っている、という一面を親御さんが誇りに思っていて欲しい。
ハーフであったり、在外日本人であったりすると、アイデンティティの問題で悩むことが出てくるかもしれません。
言語的に、現地のモノリンガルの人より劣っているし、日本に住んでいる日本人よりも劣っている、というジレンマに苦しむかもしれません。
でも、そんなものは、本当はどうでもいいのです。
そんな自分で、この人生、どう勝負するか?
この自分でどう幸せになるか?
大切なのは、そこ。
だから、補習校で身につけたこと、学んだことを、とくかくプラスにとらえて、ただ、ただ、こんな自分が結構好き♪と思える心も一緒に育てていってほしい。
そう思うのでした。
最後は、私の思いを語る。。。という感じになりましたが、補習校はいつまで行かせたらいいのか?参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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