補習校って大変!ついていけない、辞めたい時に読むブログ

日本人補習授業校(補習校)の大変さや、ついていけない時、辞めたい時、ありますよね。いつまで続けるべきか、スポーツや現地校との両立などについて、ブリスベン在住の元先生が書いているブログです。

補習校と現地校は両立できる?負担を減らして補習校を続ける方法

小2のうちの子が隣で漢字を楽しく書いています。

が、全然頭に入っていない様子(-_-;)

補習校って大変!のあずさです。

 

補習校に通っている子って、普段、月曜日から金曜日までは現地の学校に行っているわけです。

土曜日も学校に行ってえらいなぁ。

ただ、補習校の勉強が難しくなるころには、現地校の勉強も難しくなってきます。

そうなると、補習校が負担になり、辞めようかな。。。ってことにも。

でも、せっかくここまで続けたのなら両立させたいですよね?

というわけで、今回は現地校と補習校の両立について書いてみたいと思います。

 

(ここでは、日本語を第二言語として学んでいる方にメッセージしてます)

 

補習校と現地校の両立で難しいこと

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補習校の勉強が難しい?

 補習校を頑張っていても、4年生、5年生くらいになると辞めていくお子さんも多いです。

 

 

 

勉強が難しくなって、宿題も大変。。。

 

 

 

という保護者の方も多いのではないでしょうか?

でも、残念ながら、特に4年生以降は

 

 

 

日本の学校での勉強に限らず、

難しくなっていくもの

 

 

 

です。

 

そう、現地校でも難しい勉強になっていくのですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

 

というのも、小学校低学年のうちは、どこの国でもベースとなる言葉を勉強して、身の回りの出来事や事柄を勉強していきます。

それが、大きくなってくると、言葉の習得は終えて、その言葉を使って新しい知識を学んでいくようになります。

加えて、低学年の話し言葉から、読み書き言葉へと、子どもの言葉から大人の言葉へと成長していきます。

普段の会話ではありえないような、小難しい言い回しなどを学んでいくわけですね。

 

 

例えば、日本であれば

 

 ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊からは、何とも云えない好い匂いが、絶間なくあたりへ溢れて居ります。

芥川龍之介「蜘蛛の糸」より

 

こんな言い方、普段会話の中で出てきませんよね?

ちなみに、小学5年生の教科書に載っている(教科書によります)文章です。

こういう、書くときにしか使わないような言い方を学び始めるということです。

 

そうすると、日本語だろうが英語だろうが他の言葉だろうが、小学生高学年になれば難しくなってあたりまえ、って思っていいってことです。

あなたの子どもが出来が悪いとかそういう問題ではないのかもしれないんです。

 

 

 

スポーツとの両立も難しい?

補習校を辞めてしまう子、特に男の子に多いようですが、土曜日に習っているスポーツなどが忙しくて通いきれないという子もいますね。

 

同じ日に重なっているのでどうしようもありませんが、補習校を休むことに罪悪感を感じたり、お金払ってるしもったいないという思いもあると思います。

 

子どもも、スポーツと補習校だったら、たぶん、ほとんどの子がスポーツ選ぶことでしょう。。。

 

 

 

上の2つ以外にも、親の言いなりでOKだったのが、自分の考えを持って親にも意見してくる年ごろでもあります。

 

なかなか親の思うとおりに行かなくなってくるのもこのころです。

 

 

補習校と現地校の両立で大切なこと

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 さきほども書きましたが、

 

 

勉強が難しくなってきたからついていけない

 

 

というのは、あまり気にしなくてもいい問題かもしれません。

わからないこと(知識や概念など)を学び始めるから、その年ごろでわからないことが前提になっているからです、一応。

わからないのであれば、ここで覚えてみよう、考えてみよう、というのでもいいということです。

もちろん、まわりには、そんな難しいことも理解しているできる子もいるかもしれません。

でも、その子たちも、どこかの段階でその知識を身に着けたわけです。

それが、ちょっと早かっただけ。

 

 

また、スポーツに関しても私は両立できると思っています。

私が子どもを補習校に通わせていないのは、別の理由があります。

 

 

 

となると、現地校との両立で大切なことは

 

 

 

親と子の心しだい

 

 

 

と言うことになります。

 

前に、こちらの記事でも書きましたが、勉強できるできないとか、難しい簡単という問題とは別に、心構えが大事なのです。

 

その心構えとは

 

 

 

・補習校の他の子と比べない!!

・現地校優先で日本語に完璧を求めない!!

 

 

 

 

ってことです。

 

だって、日本語って2番目でしょ?

 

子どもは現地校でも、知識について、書き言葉について学んできます。

 

hkyame.hatenablog.com

 

 

小学校6年生、中学生まで補習校を続けるといいことが。。。

 私の周りには、子どもの時にこの国に移民してきたという人が結構います。

そういう人に、自分の国の言葉を話せるのか聞くと、

 

 

 

「子どもの話し言葉しかできないから、

大人とは恥ずかしくて話せない」

 

 

 

なんてことを言っていたりします。

 

この、「大人とは恥ずかしくて話せない」レベルを超えるのが、この補習校を本気で辞めたくなる4・5年生あたりなんです。

まさに、先ほどの「蜘蛛の糸」のような普段使わないような書き言葉を読み、書き言葉を書くという勉強をしたか、しないかで、将来の会話能力にまで影響があるということになってしまう。

 

他にも、話す聞くだけできていた小さい子が、大きくなってすっかりその言葉を忘れるということがよくあります。

これが、読み書きの勉強をした子は、聞き取りだけはできる、単語を何とか思い出せるというようになっているように思います。

これは、確証はないのですが、私の周りにはそういった大人の方が多くいたため、素性を聞き調査するとそんな傾向がありそう、と思っています。

 

 

 ちょっと、話がずれた感もありますが、補習校の勉強が難しくなってやめたら、

 

 

 

 

ここ、めっちゃ超やっとくべきじゃない?

 

 

 

ってところを逃すことにもなってしまいますね。

 

私の意見では、補習校はやめても続けてもどっちでもよし!なのですが、ふんばりどころは頑張ってみてもいいのかなと思います。

 

ちなみに、補習校を辞めたら日本語を維持できない。。。。なんてことありませんから、他の方法で続ける方法を探ってみるのも手です。

 

hkyame.hatenablog.com

 

最近では、オンラインで補習校のようなことをしてくれるところもあるみたいなのです。

そういったサービス、私もできたらなぁ、なんて思っていますが時差がね(>_<)

というわけで、またの機会に、オンラインの補習校についてまとめようかな、と思っています。